最近、わたしのお兄ちゃんは急に料理に目覚め始めて、時間があれば家で料理することが多いです。
お兄ちゃんいわく、今の男子は料理できなければ、もてないらしいです。
お兄ちゃん、料理がメインなの?もてることがメインなの?もちろん、もてることだと思います。料理する動機が不純ですね。
初心者なのに、才能があるというか、手際がいいというか。お母さんより、お兄ちゃんの料理は、出来上がるのがはやいし、気のせいかもしれないけど、お母さんの味に近い気がします。
食卓に料理を並んで、お母さんはカマをかけてきました。
「今日の料理一番すきなのはどれ?」
お父さんとわたしは、それがお母さんのワナだと知らずに、素直に感想をしてしまったことが大惨事を起こしてしまいました。何故か、その日のハンバーガーがお兄ちゃんが作ったもので、本当に美味しかったから、「このハンバーガーが一番美味しかった、しかもいつもより美味しい」と「いつもより美味しい」の余計な一言が致命傷でした。
さっきまでニコニコしていたお母さんは、顔色が急に悪くなって、「っあそう」って1月の北海道の風より冷たかった。
やってしまったぁ!ハンバーガーはお兄ちゃんが作ったんだ。慌てて「この野菜スープもおいしいよ」ってフォローしたつもりで、それもお兄ちゃんが作ったものでした。
「ねぇ、お兄ちゃんもなんか言ってよ」とお兄ちゃんに助けを求めたら、「まぁ、皆の舌は正直だね」ってフォローところか、勝利の微笑みまで浮かびやがって・・・
あぁ~もうお母さんの顔が見られません。